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vol. 14 男に無理したくない女たち

マチコ

当サイトへのお悩み相談でも件数的に目立つのが、“思い切ってデートに誘ったのに、(様々な理由で)つれない対応をされてしまった。
これはもう脈無しと思って、きっぱりと諦めた方がいいのでしょうか”といった内容である。

時が3高バブル時代であれば

恐らく、非モテ君ゆえに、暗に、もしくはハッキリと、付き合いをお断りされている…とみて間違いないと思うのだが、昨今はそうと言い切れない場合の方が多いのではないだろうか?

つまり、決してその男性に好意がないわけではないのだが、いや、むしろ憎からず想いを寄せていたりもするのだが、“男とのデート”に対する優先順位が、様々な選択肢の中で圧倒的に低くなっている…
そういう女性が増えているということだ。

ひと昔前に象徴的に存在していた「3高バブルの女」たちは、自分の目よりも、他者の目を意識した男性選びをする女性が多かった。
そうですねえ、イメージモデルをあげるとすれば、TBSの連ドラ『肩ごしの恋人』で、高岡早紀が演じる“るり子”あたりが結構近い。

女としての“箔づけ”のために、連れていて鼻が高くなるような、少しでも条件のいい男をゲットしようと必死だったから、デートの際の力の入れようもハンパじゃない。

当日着る洋服選びからメイク、髪型、お肌のお手入れまで抜かりなく、彼のお部屋ではこの日のために習得した手料理を振舞って男心わしづかみっ!…と、男性とのデートに対するプライオリティ&モチベーションが非常に高かったのである。
それに対して、そういう物理的、時間的、精神的労力を払ってまで男に“無理”をしたくないと思っているのが、今の時代に象徴的な女たちだ。

女性の社会進出など社会的な変化にともなって

仕事、趣味、女友達との時間や、一人で過ごす時間など、男(恋愛)以外のことにいろんな楽しみを見出した女性にとって、男性と過ごすための時間は二の次、三の次。
もちろん、いざデートとなれば、それなりにトキメいて気合も入れて、何を着ようかアレコレ悩む、メイクもいつもより念入りになる。

でも、そこに精魂使い果たすよりは、家でグビっと美味いビールでも飲んでグタ~っと寝てる方がラク、女友達とどっかにおいしいものでも食べに行く方がラク…
そう考えている女性が、相当数いるということだ。

こちらのイメージモデルをあげるとすれば、そうNTVの連ドラ『ホタルノヒカリ』のヒロイン、蛍。

彼女は想い寄せる彼との念願の初デートに、それなりに気合を入れて臨むものの、いろいろ雑事に追われているうち、アフター5の“お楽しみ”に、「彼とのデート」ではなく、「家に帰って飲む1杯のビール」の方を“無意識”に選択してしまい、家に着いたところで彼との大事なデートをすっぽかしたことに気づき、そんな自分に愕然とするのである。

で、すっぽかされた形となった彼は「彼女に振られた」と思い込み激しく傷心、彼女に「さようなら」と告げるのだ。(まあ、彼としては必死の思いで誘ったデートだったゆえに、気持ちとしては分からなくはないが、それにしても結論出すの早すぎっ)。

そんな女、現実にいるかよ!と思うかもしれないけど、

ドラマだから多少マンガちっく(原作がそもそも漫画だし)な部分はあるとしても、ここに描かれているヒロインの生態は、多くの現代女性の本音を、かなりリアルに代弁していると思っていい。

私自身、彼のことが大好きなラブラブ状態の時であっても、彼とのデートは断って「一人で映画を見る」方を選択してしまったり、一見どうでもよさそうなことでデートを後回しにしてしまう…なんてこと、ザラである(苦笑)。

だからって、彼のことが嫌いになったのでも、冷めてしまったのでもないのだが、「オレだって日々忙しいなかやりくりして週末にデートする時間を作ってるんだ」と思っている男性にしてみたら、彼女からの反応がこんなだと、正直ガクっ!ムカっ!とくるのも分かる。
分かるんだけど…なんかムリしてデートしたくない。
(単なる自分本位のワガママ女だろ、と言われればそれまで。でも、別の機会にその穴埋めをしようとする努力も、女はちゃんとしているだ!分かってくれ!笑)

そこで、冒頭のお悩み相談の件に繋がるのだが、男性はこういう女性の生態がいまひとつ掴みきれていないようで、1回デートを拒否られると「男としても拒否られた」と、上のドラマの中の男性のように即結論を出してしまいがちだが、必ずしもそうとも言い切れない女性が増えているのだということを、とりあえずは覚えておいてほしい。

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