「(ハル)」のあらすじ
ネット上のあるサイトで知り合った男女がメールのやり取りをするうちに、お互いを深く理解し合い、愛と信頼を育んでいく過程を描いた恋愛ドラマ。
劇中スクリーンの大半を占めるのはPCのディスプレイ上に打ち出される2人のメール。
この映画はメールを効果的にスクリーンで使った後の映画(『リリィシュシュのすべて』、『電車男』etc・・・)の先駆的作品とも言えます。
当時新人だった内野聖陽、そして深津絵里が、メール交換を通じて見知らぬ相手と次第に恋に落ちていく男女を好演。
監督:森田 芳光(1996年 日本)
今回の恋愛名セリフ・名場面
- (ほし・メール) 題名「僕の方は」
僕は、ハルのように彼女もいないから、映画でも観て恋を体験するしかないんだな。情けないよな。
仕事も毎日同じ事の繰り返しだし、職場の人間関係は狭いし、気を使うし、こうしてハルに勝手なメールを送ってる時が気が休まります。 - (ハル・メール) 題名「自信を持たなきゃ」
ダメだよ、ほし。もっと自信を持たなきゃ。
誰にだって自分のこと解ってくれて愛してくれる人が必ず一人はいるんだよ。
自分の回りをもっと真剣に見てごらん、自分を見つめてくれる人がいるはずだよ。
自分が選んだ環境は何か縁をもたらしてくれるはずだよ。
背景
お互いの実像が全く掴めないネット上で知り合った(ハル)と(ほし)。
本名を伏せ、ハンドルネームを使いながら探り探りのメール交換が始まった当初、過去恋人を事故で亡くし、現在は昔の友人からストーキングされている(ほし)は、保身のため自分を男だと偽っています。
けれど、日常の喜びや悲しみを毎日のようにメールで共有しあい、はげまし、支え合ううちに彼女は自分が盛岡在住の女性であること、そして本名を(ハル)に明かしていくのです。
恋愛力UPポイント
恋人までのディスタンス
ワタシがネットデビューしたのはかれこれ10年前。丁度この映画が封切られた頃です。
当時は“出会い系”なんてあまりなく、“パソコン通信”隆盛でした。
そのパソコン通信がきっかけで知り合い、遠く離れた場所に住む見知らぬ2人が結婚!
そんなエピソードがワタシの周りにも実際何件かあったんです。
そんなことってあるの?と観たのがこの映画。
劇中何十通も交わされるメールを読むことによって、主人公2人の気持ちの変化を静かにでもリアルに擬似体験し、セリフを聞くより胸に来るなと思ったのを今でも覚えています。
メールを交わしていくうちに、互いにガードしていたものをすべてとっぱらい、主役2人の気持ちが結実していくラストは涙・・・でした。
ハッピーエンドは「はじめまして」
ラスト、この映画のヒロイン(ほし)は東京にいる(ハル)に会いにゆきます。
何十通もメールを交わすことによって、お互いなくてはならない存在になっていても、面と向かって会うのは初めて。
メールでの交流は恋人になるためのきっかけにすぎず、2人は本当にこれからなのです。
よくお悩み相談でメールの出し方返し方がわからないという質問を受けます。
ワタシが思うに、変なかけひきめいたことは極力避け、顔を見せずに済む分リラックスして出せるメールには、相手への思いやりやはげましを存分に綴ってあげてほしいですね。
ただ、いくらメールで雄弁に語れても、実際だんまりになってしまってはお付き合いには繋がりません。
メールの交流から生まれた信頼感があれば、素顔のあなたのままでもきっとうまくいくはず。
この映画を観れば、それが実感できます♪


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