「大停電の夜に」のあらすじ
クリスマスイヴの夜、大停電に見舞われた東京を舞台に、12人の男女それぞれの大切な相手への想いが、光り輝きながら交錯していくラヴストーリー。
漆黒の闇の中に浮かび上がるキャンドルの灯りが朝の光にとってかわった時、彼等が選んだ答えは?
豊川悦司、原田知世ら豪華キャストが、喪失から再生へと揺れ動く登場人物を好演。
監督:源 孝志(2005年 日本)
「大停電の夜に」の恋愛名セリフ・名場面
- 「こんなはずじゃなかったのになあ。よくある話よ。不倫の泥沼ってやつ。相手はね、会社の上司なの。奥さんと別れてなんて、そんなこと言う女は救いようのないアホだと思ってたんだけどなあ。(中略)ホント情けない。サイテー!」(OL・美寿々)
- 「それフツウじゃないですか?」(ベルボーイ・冬冬)
- 「え!?」(OL・美寿々)
- 「本気でヒトを好きになったら、カッコつけてなんていられません。あたりまえです。救いようのないアホになれる恋も悪くないです!」(ベルボーイ・冬冬)
背景
思い出のホテルで会社の上司(田口トモロヲ)との不倫を清算した美寿々(井川遥)は、中国人ベルボーイ冬冬(阿部力)と共に停電のため緊急停止したエレベーター内に閉じ込められてしまう。
涙ながらに胸の内を明かし始めた彼女をはげます冬冬。
いつしか二人の気持ちは通い始め・・・・。
恋愛力UPポイント
♪マイ・フーリッシュ・ハート♪
本編は、かつての恋を引き擦りながら、やがて新しく確かな愛に目覚めていく男女の6つのSTORYからなります。
OLとベルボーイのエピソードもそのひとつ。
STORY全般に星のように散りばめられているのは日常胸の内にある愛しい相手への恋情です。
映画の冒頭、寂れたバーのバーテン(豊川悦司)がビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」というレコードを手にとります。
静かに流れ始めた美しい旋律は、往年の名ジャズナンバー♪マイ・フーリッシュ・ハート♪。
元々この曲は「愚かなり わが心(邦題)」という映画の主題歌で、「過去の手痛い経験が自分の心を自制しようともキスしたらまた恋に落ちてしまう」そんな心情を歌ったもの。
美しい映像と共に本編を彩るビル・エバンスのピアノの旋律に、登場人物の秘めたる想いがあぶり出されていきます。
恋とは?自分にとって一番大切なヒトとは?
ヒトを好きになるということ。
近頃、「ヒトを好きになるってどういうこと?」そんな質問を受けることがあります。
そんな時答えに窮してしまうのです。
恋をするのに実際“方法”なんてないから。
ワタシの経験から言うと、いつのまにか相手のことが頭から離れなくなって、会えれば嬉しくて、でも素直になれなくて、想っていることの半分も言えなくて、想えば想うほど自分が制御不能になっていくそんな状態が“恋”。
想いが深ければ深いほどなりふり構わなくなっていくから、それを愚かでツライと感じることもありますが、その痛みには甘~い余韻があってクセになるのです。
自分を守ろうとばかりしていると、他人とのコミュニケーションも表面だけの薄っぺらいものになりがち。
安全な自分の殻に閉じこもっていると、そのうち自分にしか興味が持てなくなって、ヒトを好きになることに意味なんて見出せなくなっちゃう。
“恋とは?”なんて悩んでる、そんなあなたにこの映画をオススメします。
一人っきりの人生なんてホントに淋しい、そう思える1本です。


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